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ダーツマガジン

Vol,5.5

01●ダーツの説明
02●ティップ
03●バレル
04●シャフト
05●フライト
06●O Ring
07●プロテクター

08●グリップについて
09●賢い購入の仕方@
10●表面処理(コーティング)
11●長さ講座〜シャフト編〜
12●重量
13●シャフト講座(材質)

14●フライト講座
15●バレルのお手入れ
16●上達するコツ
17●ティップ評価(当社比)
18●ブランド紹介
19●専用シャフト&ティップのダーツ
20●NYLON系シャフトを科学する

21●フライトを科学する(研究)
質問シリーズ(お客様から寄せられる質問集です)
A1●ボードに刺さったチップを簡単に抜くには?
■ダーツの説明■

■ティップ■
ソフトティップと呼ばれるプラスチックのポイント。
色々な種類が存在しますがロングは刺さりやすく、ショートは丈夫とされています。
上手に投げていればそんなに折れたりする事はありませんが、先端が潰れることは良くありますのでその場合は速やかに交換した方が良いでしょう。
先端が潰れた場合、刺さりが悪くなりダーツの落下が多くなります。
落下の衝撃でシャフトなどが曲がったり破損の原因になるばかりかフライトもすぐに傷んでしまいます。
重いダーツほどティップは折れやすくなります。
すぐに無くなる物ですから100本単位で購入することをおすすめします。
■バレル■
バレルの素材で代表的なものは、ブラス(真鍮)・銅・タングステン。
そのほかニッケルシルバーなどあります。
あまり知られていないのか?低価格のダーツに使われているブラス(真鍮)の物は健康上の注意が必要。
ブラスには鉛の成分が含まれていますので必ず手を良く洗いましょう。
お子様には特に真鍮製の物は避けた方が無難です。

タングステンは比重が重いためにより細くバレルが作れるとの理由で現在では主流の素材です。
90%や80%、中には97%と高純度な物もありますが80%の物はニッケルなどを含ませて硬度を調整していたりするので一丸に高純度の物が良いとは限りません。

バレル形状について、より細い物を追求した物や、魚雷型と呼ばれる投げやすさを追求した物、また上の写真のダーツ(NEMESIS)のように窪み加工を施した物。
バレルはダーツを選ぶにあたり非常に重要なファクターをしめています。
自分にあった物を選ぶのは非常に難しいです。
そう言った事から、色々なダーツを使うことを推進するためになるべく低価格を目指しております。
■シャフト■
シャフトは消耗品です。
最近ではショートが流行っているようですが、全体のバランスが重要です。
長さの関係については非常に奥が深いです。
フライトなどとのかみ合いもあります。
標準で付いているシャフトはパッケージなどの寸法に合わせる為に選択された物などありますので元から装備されているシャフトが良いとは限りません。

スピニングタイプの物が非常に人気があります。
グルーピング(3本同じ場所に当てる)の時に回転するシャフトの方が断然都合が良いわけで、人気があるのもうなずけます。
マグネット方式の物は回転力が弱いですが干渉時にフライトが外れるようになります。
また、簡単にフライトの交換が可能と言う利点もあります。
■フライト■
フライトは消耗品です。
フライトも奥が深いです。
表面積により空気抵抗が変わります。
広い面積=比較的安定した飛び方をするが邪魔になりやすい。
狭い面積=直進性重視、シビアなコントロールが必要だが邪魔になりにくい。
と、簡単にまとめるとこのような感じです。
シャフトの長さやバレルとの関係もあり一丸にまとめる事は出来ません。
最初は一番大きなフライトと小さなフライトを購入し両方で実際に投げてみて判断するのが一番良い選択です。
それから中間層の物をチョイスすれば自分に合ったフライトを見つけ出す事が出来るでしょう。

余談ですが上達すればするほどフライトの寿命は短くなります。
グルーピングが多くなり擦れたりが多くなるせいです。

また抜き差しを繰り返すとすぐに傷んできます。
なるべくスペースのあるダーツケースでフライトを装備したまま収納出来る物をおすすめします。
■O Ring■
シャフトの緩み防止です。
投げている衝撃などでボルトは緩んできます。
いちいち投げる前にシャフトを締めるのも邪魔くさい。
そこで登場がOリングです。
ワッシャー代わりに使用するのですが、緩まないので必需品ですね。

ただ、問題なのが取り付け。
小さなOリングのゴムは取り付けがなかなかやっかい。
そんな問題も解消したシャフトロックシステムと言う製品があります。
タケノコような物をボルト部分にかぶせてOリングをはめ込むと非常に楽に装着出来ます。
Oリング同様、販売しておりますのでお買い求めになっておけば、万全です!
■プロテクター■
これも必需品と言えます。
色々な種類がありますが二股のものより四股になった物。
つまり十字になったプロテクターがおすすめです。
当社の販売するプロテクターは全て十字タイプ。
役目として、フライトの保護だけでは無くグルーピング時(3本同じ場所に刺す)時のフライトの干渉をスムーズに交わさせる。
また、フライトを正確な十字に固定出来ると言う点も見逃せません。
■グリップについて■
バレルには大きく分けて2つ、グリップ力のある物と無い物があります。
グリップ力とは滑りにくい物と言うことで、グリップ力の高い物は非常にリジットな感覚で投げることが出来ます。
しかしあまりグリップが効き過ぎると、手に引っかかると言うことがおきます。
グリップ力のある物はシビヤな感覚が要求されますが、細かいコントロールが可能と言う利点があり、逆にグリップの無い物は滑らしながら投げるような感じで自然にコントロール出来る利点があります。
■賢い購入の仕方@■
購入するなら消耗品であるティップやフライトを同時に購入しましょう。
シャフトも消耗品で、尚かつノーマルじゃ味気ない。
見た目にも格好良くシャフトの性能も考え品質の良い物を選びましょう。

ティップ
50本も有れば大丈夫と思っているの方が多く居ると思いますが50本ぐらいはすぐに無くなってしまいます。
より安く販売している当社でまとめて買うことをおすすめします。
どうせ、必要になる物ですから。

フライト
フライトが傷むとまともに飛ばなくなりますし、せっかく腕が上達してもダーツの軌道がずれていては意味がありません。
フライトも消耗品ですので、自分の好みの物を数種類同時に購入をおすすめします。
物にもよりますが初心者の方で5セット程。
上級者になると数十セットまとめて買う方も多いです。

シャフト
意外に気にしない方が多いようですが、一番重要な物と言っても過言ではありません。
シャフトは曲がったりするとダーツがまっすぐに飛ばなくなります。
また、ノーマルのシャフトはコスト重視から最低の物が多くより品質の高い物を購入することを強くおすすめします。
特にスピニング系のシャフトは機械構造上、衝撃に弱く曲がることが良くありますので予備に同じ物を1セット
購入しておけば安心です。
■表面処理(コーティング)■
バレルにコーティングを施した物があります。
基本的に黒色は酸化皮膜処理だと思われます。
ゴールドは主にチタニウムのようです。
低価格の物は色塗りで色を施した物があります。
こちらはコーティングとは違うので色がすぐにはげてしまいます。

コーティングされている物は指などの酸性ではそう簡単にはげたりしません。
ダーツ同士が当たり、擦れたりすると色が無くなってきますがこれはこれでグラデーションになり味が出ます。
また、上手い人程ダーツの擦れが多くなりますので相手のダーツを観察して力量を計る事が出来ます。

チタニウムはゴールド色の物がそれで、非常に硬質な被膜が特徴です。
こちらはダーツ同士の当たりや擦れなどではげる事はブラックより少ないです。

無処理の物は表面が酸化してきますのでグリップ力の低下などが起こりやすい。
バレルも長い目で見ると消耗していますので気になる方は思い切って新しい物に交換しましょう。
■長さ講座〜シャフト編〜■
シャフトの長さについて、ダーツの飛び方を観察したときにバレル(先端)が前に倒れるような場合や狙った所よりしたに落ちる場合、逆にフライト側(後部)が倒れる場合は2つの選択をしなければなりません。
1・使用しているダーツにあった投げ方に自分が調整をする。
2・シャフトを含め自分にあったダーツに調整する。

1の自分で調整をする事が出来る方は問題はありません。
ただ、注意をしなければならないのは自分の投げ方や今までのフォームを含め変更をしなければならず以前よりも調子が上がらない事がありますのでご注意ください。

2の場合です。
前者の先端が下がり気味になる方や落ちる方の場合はシャフトを短くします。
シャフトが長いとフライトからの距離が長く、バランスから見ると先端の重みが増すからです。
シャフトを短くすることによって全体のバランスからみると先端の重心が軽くなります。
つまり、先端が持ち上がります。
逆に後部がさがる場合はシャフトを長くしましょう。

このようにダーツを自分にあった物に調整をすることで投げやすいフォームで投げる事が出来ます。
■重さ■
ダーツ選びをするのに重要な項目の一つが重さ。
基本は18gでその前後に16g・20gなどがあります。
少し前までソフトティップダーツの一番の欠点でもあった「軽くなければならない」と言うのも最近は無くなり20gの物が出てきている。
欠点と言う言い方は正しくないかもしれません。
スティールティップ(金属の針タイプのダーツ)の場合は刺さらないとポイントにならない為に、より重い方が刺さりやすい事から重い物となります。
ソフトティップの場合は得点になれば刺さらなくても良い。
そう言うことから軽くても良いために、逆な言い方をすると軽い物が使えるようになったソフトダーツと言えます。
更に電子ダーツの構造上、あまり重いダーツだと衝撃で故障の原因にもなってしまう。
そう言う理由もあり18gまでとなっていたが、耐久力も上がったのか20gが数多く出回るようになりました。
当然、25gなどの物はお店からすると高価な機械の故障原因になるために断る事が多い。
20gぐらいではあまり言われませんが、22gなどになってくるとやはり心配でしょう。
実際には20gとなっていても22g程度ある物や18gとなっていても20gある物もあります。
要するに重量表示はあくまでも参考ですのでご注意ください。。
また、シャフトは2g〜3g、重い物は4gある物があるので気がつかない内に25g程度になっている人も多い。
逆に18gのダーツであっても15gや16gなどになっていることも多いです。

重い物は刺さりが良く、腕の振りにダーツの重みからスピードに乗せる事が出来るので、コツをつかむことが出来た場合は安定したコントロールが可能。
軽い物は比較的コントロールがしやすく疲れにくい。
実際には重い物も軽い物も使いこなしが重要です。
また、シャフトを軽量の物に変えたり、逆に重い物に変えたりすることで重量の調整も可能と言うことを知っておくと良いでしょう。

忘れてはならないのがバレル形状からくる重み。
細く長い物は重く感じます。
太く短い物は軽く感じます。
このバレルの形状による知恵はまた別の項目で取り上る予定です。
■シャフト講座■
シャフトの基礎知識は[04●シャフト]をまずご覧ください。
ここではシャフトの材質、長さなどに対しての説明です。
材質はアルミ・プラスチックが主流です。
中にはチタンを使った物や、鋼材のピンを束ねたものがあります。
プラスチックとアルミをつかったセパレート型もあります。

アルミとプラスチックの差は、重さでしょう。
アルミは2g程度の重だとするとプラスチックは半分程度になります。
ダーツの後ろを軽くしたい場合はプラスチック、重くしたい場合は長めのアルミという使い分けが一般的です。
長さについては奥が深く、11●長さ講座〜シャフト編〜をご覧ください
■フライト講座■
先ずは、 05●フライト をご覧ください。
ここでは裏技的な事を説明します。
ユニコーンであるハイエンドのフライト、Checkoutなどのシリーズは高価なだけあって軽く柔らかくそれでいて丈夫です。
しかしサイズがPLUSと言う比較的面積の広い物が主流。
面積の狭いスリムの物が欲しい場合は、自分で切ってしまいましょう。
何でも有りです。
ノーマルのまま使う必要は無く、シャフトでも自分でサイズを調整できる物もあるぐらいです。

フライトを切る言う行為は、ユニコーンのSlikStikシリーズのシャフトでも有効です。
このシャフトはフライトを中に入れ込むと言う独自の方式をとっているのですがフライトのサイズにより入らない場合があります。
この場合、サイズに合わせてフライトを切ります。

サイズが無くても絵柄が気に入ればサイズを自分で合わせてお気に入りの絵柄でルンルン気分に浸れる訳です。
■バレルのお手入れ■
バレルは消耗品です。
人間は酸性ですので手に持つバレルなどが酸化してきます。
バレルはタングステンやコーティングした物などあります。
確かに腐食性に比較的強い金属ではありますがそれでも例外なく酸化はしてきます。
色が変色するのはともかく、グリップのある物などはグリップ力の低下などが起こります。
また、指の汚れなどでローレット加工(ざらざらのグリップ)などにも目詰まりが起こります。
バレルをより末永く新品同様にお使い頂くには、最近カーショップやホームセンターなどで見かけるアルコール洗浄剤(ブレーキ洗浄剤)などの物でバレルを洗ってあげましょう。
スプレーを吹きかけ洗浄したらアルコールですのですぐに乾きます。
また殺菌にも役立つでしょう。
乾いても素手で持ってしまうと意味がありませんのでティッシュなどを使って、決して素手では触らずにケースなどに直せば新品の性能を保つ事が出来ます。
このスプレーはホームセンターではカー用品などのジャンルにおかれている事が多いです。
500mリットルで500円程度だと思います。
裏の成分にアルコールと記載されている物を選びましょう。
■上達するコツ■
上手くなるために日々ダーツを投げていると思いますが、少しの心がけで上達が早くなります。
少なくともプロなどのビデオを見たりするよりも自分の投げ方を見つけることが大事でしょう。
持ち方や投げ方などを固定することがまず重要で、一回一回投げ方が変わるのは絶対に良くないです。
プロの野球選手などは特に参考になします。
ピッチャーはストレートであろうとカーブであろうと投げ方や腕の振りは全く同じにすることが好ましい。
つまりダーツでも20狙いであろうと17狙いであろうと同じスピードで同じフォームで投げるのが上達への近道です。
理論的に言えば、肘は固定で腕を振り子のようにして投げるとされていますが、自分のフォームさえ決まれば肘が下がっていようと関係はありません。
先ずは投げやすい形で投げる。
そのフォームを体に焼き付けることが重要です。

そして、最も重要なのがゲームをすること。
とにかく投げて投げて投げまくる事です。

効き目を知ること。
ダーツをするに辺り、絶対的に重要な物が目。
目で狙いを定めるスポーツですので、言わずとも知れた事だと思います。
しかしあまり知らない人が多いのが効き目。
目にも右利き左利きと人により効き目と言う物があります。
効き目を知るには
1・人差し指で特定した一点(ポイント)を刺す。(何処でも構いません)
2・そのまま左右の目を片目づつ閉じます。
1で刺したポイントにズレが少ない方が効き目となります。
効き目と投げるポイントを直線上にした投げ方が良いとされています。

思いこみは禁物!
シャフトやフライトでダーツの性格が変わることを覚えよう!
他の項目であるフライト講座やシャフト講座などを参考にし、まず基本の知識を得ましょう。
ダーツを自分にあったバランスにすることが出来れば、調子が落ちたときなどシャフトをいつもより長くしたりフライトを大きくしたりすることで常に最良の調子でゲームを進めることが出来ます。
頭では無く、感覚で覚えることが重要。
商品を購入する場合は、様々なフライトやシャフトを購入しておくこと良いでしょう。
どうしても偏りがちになってしまう方が多い。
短いバレルに短いシャフトが良いと思いこんでいる方も、大きな面積のフライトが良いと思っている方も、一度全く正反対のダーツに仕上げて投げてみましょう。
最初から決めつけるのではなく体で覚えることが重要です。

つづく・・・・(9月初旬現在)
■ティップの評価■

保証する物ではございません。
参考程度でお考えくださるようお願い申し上げます。


★★★ Tipの現状 ★★★★★★★★★★★★
色々なTipが出回るようになり種類も豊富となりユーザーも選択に悩む所。
一昔は各メーカでも標準で採用されOEMとしても出回っているDartMaster製が主流であった。
今では色な物が各社で発売されるようになり、ショップ単体で、同じ物でも名前を変え謳い文句を変え、あの手この手で販売をしようとする風潮が強くなっている。
現在の状況は、ユーザーが混乱する結果となり”買わされる”と言う事に繋がりかねない。
また、同じような形状の物ばかりが出回り混乱が生じている。
TEFO POINTSを未だにAtomicPointsと思い購入される方が居る。
KEYPOINTS等もそう。
当社では様々なTIPのサンプルなどが送られ取り扱いを検討している。
その中で混乱が生じないようなるべくオリジナリティーのある製品を主に取り扱っている。
最終的には全ての物を取り扱いたいのですが、本当に名称は違うが同じ物などが多いため難しい。

最近、多々あるTipメーカーはすぐに最強などと簡単に言ってのける。
しかし実際にテストをすれば何が最強なのか疑問に思う事もある。
硬くすれば折れる、やわらかくすれば曲がる。
樹脂という物理的特性を考えれば当然の事であり、折れず、刺さりも良く永遠に持つものなど存在はしません。
要するにバランスが重要。
専門家でなくても、解る事だと思う。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★DartMaster★
一昔はダーツメーカーで標準で採用されていたTip。
今では豊富なカラーで選択しているユーザーが殆どで性能ではノーマル。

★KEY Points★
ハードボードとの相性は抜群。
細く長いTipで耐久性はそれほど望めないが刺さりの良さはなかなかの物。

★AtomicPoints★
出所はよく分かりません。
最初の頃よりも長くなりTefoの先を細く長くした感じ。

★Giga Points★
再生樹脂を使用しない高品質樹脂仕様の人気のTip。
折れないと言う事にかけては正に最高だと思われます。

★CheckOut★
ユニコーン社オリジナルのTip。
Gigaにそっくりですが、性能は全く異なります。

★Tefo Point★
最強と歌っているTip。
最新ロットの白は半透明となり、硬さが若干無くなり柔らかい傾向となっている。
今回は最新ロットのものは評価に反映されていませんのでご注意ください。
海外製Atomimcと勘違いし、買っている方も多い。

★MICRO Point★
KEY Pointsのショートモデル
★SGHP★
SuperGigaHeardPoints(硬質樹脂モデル)を略してSGHPとしております。
GigaPointsを1年かけて改良したモデル。
GigaPointsのショートモデルと思っている方も多いようですが、そうでは無く特性は異なる。
落ちたとき、床に刺さった驚きのTipでもある。



いろいろな種類があるTip(POINTS)ですが当社のスタッフとユーザーで評価を行いました。
以下のように5段階評価で(5が良い)評価をしております。
尚、テストマシンはD-1、タウルス、スペクトラム(エリート)、ダーツライブ、アラクニッド750ARA、その他家庭用ボード。
主に最も主流のマシンであるスペクトラム系のマシンをメインに評価を行っております。

評価の説明
●刺さりの良さ=そのままの意味で刺さりやすさを示しております。
●折れ=折れやすさの度合い(高いほど折れにくい)
●耐久性=強さ、折れ無い場合、長く使用していく上で安定して刺さるかの指数。
●ダンピング性能=刺さった後の次のダーツでの干渉を和らげる柔軟さを示しております。
●相性度=それぞれのマシンや家庭用ボードなどに左右されない相性を示しています。
●ブリッスルボード=ブリッスルボード(ハードボード)での刺さりの良さ。
●Aボード=アラクニッド社製使用時の刺さり等の総合評価(D-1の業務マシンも含まれる)
●S/Bボード=スマートネス社、Blitzerシリーズ使用時の刺さり等の総合評価

刺さりの
良さ
折れ 耐久性
(安定性)
ダンピング
性能
相性度 ブリッスル
ボード
Aボード S/Bボード
DartMaster Long 3.5 3.5 3 3 4.5 3 4 2
DartMaster Short 3.5 3 2.5 1.5 4.5 1.5 4 2.5
KEY POINTS 4.5 4 2.5 4 3 4.5 4.5 2.5
AtomicPoints 3.5 3.5 3.5 3.5 3 3.5 3.5 2
Giga Points 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4 4.5 4.5
CheckOut 3.5 3.5 2.5 4 2.5 3 1 -
TEFO POINTS 4 3.5 4 3 4 2.5 3.5 3.5
MICRO Point 4 4 2.5 3 4 2 4 3
SGHP*1 4.5 4 4 2 4.5 2 4.5 3.5
*1 SGHP=SuperGigaHeadPoints(硬質樹脂モデル)

AtomicPointsはタウルス系のマシンでは初期のみ滑り落ちる場合があります。
CheckOutはタウルス系&アラクニッド社製&家庭用ボードなどの相性は良くありません。

スペクトラム(エリート&ライブ&E-TEC)
GigaPointsとTEFO POINTSやSGHPが高耐久性でも優れ相性も良いですがこのマシンは殆どのポイントが問題なく使えるのでどのティップを使用しても刺さらないと言うことは無いので安心してください。
アドバンスの古いタイプではセグメントの穴が異常に小さい物がありますがこのタイプではGigaもTefoも相性は悪いです。

タウルス&フェニックス
GigaPointsがすべてにおいて素晴らしい。
TefoPointsも負けず素晴らしい刺さりですが、折れやすいのが難点。
20gなどのダーツになると更に折れてしまう。
ただTefoは刺さる距離が短いため衝撃が比較的大きいように感じますので機械側から見ると微妙かも知れません。
SGHPは刺さりの良さでは最も最高だと思わせ、耐久性はGigaとTefoの間と、高いバランスを示す。

D-1
GigaPointsですが相性が良く素晴らしいの一言。
ついでTEFO Pointsが良かったのですが刺さる部分の距離が短いためセグメントを痛めるおそれがあります。
SGHPは刺さりの良さは最高に抜群で耐久性も問題無し。
更に癖になる程の気持ちよさがある。

総合的にまとめるとGigaPointsがすべてのマシン、機器に対して非常に素晴らしい性能を見せてくれます。
特にD-1やタウルス、家庭用ボードでは不満が一切ありません。
SGHPもGigaと同様に素晴らしいく、更に刺さりの良さなどが加わっています。
最強ティップとして唄っているTefoPointsですが折れやすいと言う結果がでてしまいました(20g使用時)。
Gigaですが、スペクトラムの小さな穴は初期、若干刺さりが悪い場合がありますが投げているうちに素晴らしい刺さりを提供してくれます。
SGHPは初期から刺さりが良く非常に素晴らしく、耐久性も問題なし。
またバレル性能を引き出すため短いと言う事も関与しダンピング性能が低くリジットに刺さる事で気持ちよさも提供してくれます。
TEFOやATOMIC、Gigaなどは普通の長さがあるためダンピングが発生します。
今回の評価は2006年11月07日現在に修正更新しております。
時期のロットにより材質など変更となる場合もございますのであくまでも参考としてください。

また補足ですがスペクトラム系のセグメントは非常に穴が狭いためスペクトラムで使用した後は、ポイントの痩せが激しく家庭用ボードやタウルス、フェニックス、アラクニッド社製のセグメントでは使用することが出来なくなりますので新しい物に交換しましょう。
ただ、Gigaは投げている回数にもよりますが交換せずとも全てに刺さる場合が多々ありますので色々なマシンを設置しているBAR等の場合はGigaを使う事により同じポイントで全て刺さります。

■ブランド紹介■ Vol,5 更新06/03/08
▼HARROWS▼
本場イングランドに本社を置く世界をリードするトップブランド。
タングステン材への開発着手も古くから行い、素材への拘りも凄くマグナムなど97%タングステンを従来から手がける最先端技術も見張る物がある。
国内のダーツ人気で少し高級な国産ブランドなど数多く登場してきているが、ケースなど無駄な物には一切コストを掛けずダーツ本体に力を注ぎ、高品質な物を出来る限り手頃な価格で販売する姿勢は賞賛に値する。
また生産安定性もダーツ業界屈指。
これは世界で認められた品質と、販売力があるからこそなせる技である。
シャフトやフライトなどの小物類の多さも素晴らしく、シャフトは世界でもスタンダードで他社ブランドにもOEMで使用されるなど、業界からも一目置かれるビックメーカーである。
「やっぱりHARROWSで間違いなし」と言う声は数多く、製品のバリエーションなども素晴らしい。

MAGNAM


▼UNICORN▼
HARROWSと同じくイングランドに本社を置くブランド。
トッププレーヤーを抱え込みスポンサー活動を中心に活動を行うことでも知られるブランド。
日本ではHARROWSに並び人気のブランドで、品質面も素晴らしい。
高品質な技術の裏側にはトッププレーヤーを納得させるクオリティーを要求されてしまう事が生じる事からである。
HARROWS同様、ケースなどはパッケージ化としコストを掛けず、よりハイクオリティーなダーツを低価格で提供する辺りの割り切りは評価できる。
小物類も充実。
2006年になり日本市場をかなり意識した感が強い。


▼BOTTELSEN▼
ヨーロッパが多いなかアメリカのブランド。
アメリカではなんと40%のシャアを持つ。
現在に置いて珍しくなった自社生産と言うのは賞賛に値し、アメリカらしく度肝を抜かれるダーツが多い。
非常にユーモアにもあふれ、良い意味で決してマニアックにならない。
女性にも人気が高いのはこのユーモアにあふれる商品群があるからでしょう。
日本で最も人気が高いのはデバステーター。
それと、ワールドレコードダーツとして世界で絶賛されているGTシリーズだ。
当然、他の製品も味がありBOTTELSENファンは多い。
この”ファン”になってしまうと言う事からもお分かりの通り魅力的な製品を作っている証。
当然、自社生産で一括管理を行っているので品質も素晴らしい。

GT3


▼NODOR▼
日本ではまだそれ程表立っていないが、1932年に活動開始のダーツ業界では非常にビックなブランド。
ハード分野が中心となっていることからソフト中心の日本ではまだそれほど知られていない。
様々なメーカーに製品を供給(OEM)することでも知られ、意外な製品もNODORが手がけている事が多い。
ソフトが主流の日本市場を狙い、またユニコーンでも最も売れ筋だったPaulLimを抱え実力、品質とも間違いのないPaul Lim Dartsを発売。
このダーツは非常に強力なデザインと性能、また誰にでも扱えるバランスが素晴らしい。
当然、性能を追求するため妥協を許さなかった事から専用のティップを用意する辺り、BOTTELSENのGTに似た拘りを感じることが出来る。
世界をリードするブランドの一つとして非常に強力なブランドである事は間違いなく、玄人好みで知られるが実は初心者でも容易に扱えるのである。

■専用シャフト&ティップのダーツ■
あのBOTTELSENの最終兵器GTで刻みが細かくあったらなぁ・・・と常に願望を抱いていたところで出会ったダーツ。
サンプルです。
ちなみにメーカーはBOTTELSENではありません。
実際に使用テスト中ですが一体型のシャフトはやはり良いです。
このダーツの詳細は現在まだ不明。


GTでも感じることが出来るが拘りのあまり専用のシャフトやティップのダーツが少なからず存在する。
ユーザー側にとっての不安は専用の物だと対応商品の在庫が常にあるか、生産は常に行ってくれるのかにつきると思う。
実際には今のところ全てのダーツに置いて専用のシャフトやティップの生産停止などは聞いておらず今後も作り続けることを確認しているとの事でひとまずは安心出来るだろうと思われる。

正直言って普通のシャフトやティップを使用できる物を作る方が生産も楽でコストもかからず、また購入者も取っつきやすい。
当然メーカーからしても良いに決まっている。
それなのに何故専用にするのか?
そう考えたとき、それは設計者の拘りであり使用しているプレーヤーの妥協できない拘りがそこにあるからだと、実際に使用してみると感じることが出来るのである。
GTにしてもPaul Limにしても素晴らしく専用だからこそ成せる性能という物がある。
ダーツは理屈だけでは語れない部分も多いが、やはり結局は理屈なのだ。
理論的に確かな物、正しい物はやはり良いダーツとなる。


★Dart7から一言★
噂でクラッシックGTシャフトが生産中止になる?質問を頂いたことがありましたがそのような事実はありませんので現時点ではメーカーも生産を続けており、今後も生産をすることも確認し、また当社も大量にストックしております。
噂は信じてはいけません。
そこにはライバル社などが流していることも多々あります。
当社でも専用のシャフトを使用する物やティップを使用する物を取り扱っておりますがメーカーに対しては強く生産を求めています。
多分世界中のショップの中では専用の小物は最も在庫が多いのでは?と自慢できるほど確保しておりますし、その為資金を惜しみなく導入しております。
現時点ではメーカーは生産を続けていくことも確認できておりますのでご安心ください。

■NYLON系シャフトを科学する■
当初、「こんな玩具みたいなシャフト売れないであろう」と考えていたのですが、その思いは裏切られシャフトでは最も売れているジャンルとなっているNYLONシャフト。
ダーツをしている人なら知らない人はいないでしょう。
噂が噂を呼び、誰かが使っているというようなことからの思い込みなどがあり売れ行きに拍車を掛けている。

ただ、何故NYLONが良いのか?を答えられる人は少ないと思います。
そこで、今回はこのNYLON系シャフトについてお話を致します。

尚、ResinStickShaftsは以下の欠点は一切含まれません。
以下のNYLON系シャフトとはリングなどを使用する一般的に販売されている
NYLONシャフトのことです。

●利点● ●欠点●
軽量 太い
フライトが適度に抜ける 樹脂特有の歪がある
安い 安っぽい
意外に丈夫 消耗が早い

大雑把に言うとこんな感じでしょうか。
ResinStckShaftsはNYLON系でも全く性質は異なります。

軽量というのはアルミなどと比べると若干ですが軽くなります。
この若干が大事で、やはり軽量なシャフトは癖が少なくバレルの性能を比較的引き出せることから理論的にはシャフトは軽量が良いとされているので注目のポイントであります。
ちなみにNYLON系シャフトでも少し異なるResinStickShaftsはこの究極型でこれ以上の軽量なシャフトはありえない軽量です。

フライトが適度に抜ける事は非常に重要なポイント。
グルーピング時にフライトの干渉を和らげる機能のあるMAGNETやスピン系シャフト。
高価なシャフトですが非常に人気です。
NYLONはフライトが抜ける事を設計されて作られているわけではありませんが、特性上フライトが抜け落ちる事があり、偶然なのですがこのフライトの抜けがグルーピング時のフライトの干渉を回避してくれます。
干渉時にスパンッとフライトだけが飛ぶ様は見ていても気持ちが良い。
MAGNETは高いが安いNYLONでこれが可能なのはお買い得なシャフト。
お客さんの中にはフライトに穴を開けて抜け落ちないように工夫する人も居るみたいですが、NYLONは価格が安いのに適度にフライトが抜けるという事が利点なので抜けないのが良いのならアルミ形の細い普通のシャフトでOKです。
ちなみにResinStickShaftsはフライトは抜けませんがフライトの干渉を考慮されて設計されています。性能的に言えばダンピングで避けてくれます。
ボクシングで言えば相手のパンチをヒョイっと避ける感じです。

意外に丈夫と言うのは復元力があるため折れることが余り無く曲がりにも比較的強い。
しかしながらそれは細いアルミのシャフトと比べての話です。
価格を考えると丈夫なのは確かですが使っていくうちに曲がりが気になりますので定期的に交換は必要です。
欠点である消耗が早いと言うのはフライトを装備したまま長い時間が経つとフライトのホールド力が低下して行き、フライトの抜けが気になるどころか簡単に抜け落ちてしまうまで低下します。
これはNAIRON系シャフトの宿命でもあります。
同じ樹脂系のResinStickShaftsはTOPがアルミの為、ホールド力は強いです。
■フライトを科学する(研究)■
まず初心者の方は 05●フライト 14●フライト講座 お読みください。

この項目ではフライトを徹底的に科学するコーナーです

どんなに良いバレルを使っていてもフライトが無ければまともに飛ぶことも出来ません。
200円〜300円程度の安いこのパーツは非常に重要なパーツなのです。

余り意味を成さないと思われる一体型成型品のLフライトなどが出回っていますがそう言った全てのフライトを理論的に評価して行こうと思います。

さて、先ず最初にフライトとは薄く、柔らかく、張りがあると言うのが最も良いフライトだとダーツ歴史上そういわれてきました。
その理論は完璧で現在でも良いフライトとしてやはり薄く、柔らかく、それでいて張りがある材質は研究されています。
日本のダーツは歴史が甘くスポーツでは無く商売的な方向性が明確になりつつあり理論的に考えられたフライトと言うよりも商業的に考えられ適当なうたい文句をつけて宣伝し販売している物が目立ちます。

まず、フライトを単純に考に考えて・・・・・

●何故、薄いのが良いのでしょう?
これは空気の抵抗などを考えれば見えないほどの薄さが良いのです。

●何故、柔らかい方が良いのでしょう?
ダーツ同士の干渉を極力防ぐため

●何故、張りが必要なのでしょう?
ぴったりと張っているフライトは空力的に進行方向の妨げにならず、より直進性の精度が増すからです

日本のユーザーに多いのが「硬いのが良い」と言う評価です。
硬いと言う事はダーツの干渉が強くなり弾かれます。
100投投げて一回弾かれたとして1%の確立。
重要な勝負でこの1%は負けを意味します。

現在様々な材質の物が出回っているように見えますが、実はそれほど多くはありません。
基本は3種類のみです。

1・ポリ系
2・シッカー入りポリ系
3・布

1はぺらぺらで柔らかく安いフライトの使われます
2は硬いフライトや確りしたフライトです
3はナイロン繊維を使ったモデルです

1の材質に硬さを調整した物が2なのです。
ポリ系は柔らかいですが粘りがあります、2はそれにシッカーを入れ調整。
含有量が多いと割れます、少ないと粘りが目立ちます。
この配分で硬さが決まるわけです。

薄く張りがあるフライトの生産は現在行き着いています。
例えばハローズのマラソンは極力薄く、それで居て張りがあり硬い素材。
シッカーを35%ほど入れています。
BRUT Co.のフライトもマラソンよりも含有量は40%ほどで非常に素晴らしい素材です
ユニコーンのマエストロは32%ほど
他のブランドもこの含有量の範囲です

シッカーは湿気などにも強く、使っていてねじれてくると言う事が少ないのです。
その為、現在硬いと言うフライトは全てこのタイプです。

Solid Rare社研究のAir-Flowフライトは非常に考えられたフライトだと思います。
メーカーではResin Stick Shaftsの使用を進めていますがこれには理論的な理由があるようです。

さて最近一体型成型フライトが出てきておりますが本場イングランドでは遠の昔に生産していました。
ハウスダーツなどのフライトもそうです。
今になって日本のブランドが発売していますが、ここだけの話し・・・やはり余り利点は感じることができません。
一つは価格です。
射出成型での生産の利点は低コストで出来ることなのですが実際には値段が高く暴利を感じざるを得ません。
現在発売されている普通のフライトと同程度以下に出来るはずなのですが・・・・
値段も考慮して、耐久性も疑問がございます。
90度を保てるというメーカーのうたい文句も現在ある普通のフライトで十分精度は保たれているのでこの点についても疑問が残ります。
しかし、ダーツは思い込みも重要な要素です。
自分が良いと思えたなら買いでしょう^^。

■ボードに刺さったチップを簡単に抜くには?■
ブランドでは現時点で超硬チップが比較的抜きやすいと評判です。
ライブなどの話です。
D1でのデーターが少ないので他のチップも含めお答えしずらいのが現状です。

しかし、簡単に抜く方法はございます。
時計回りに回しながら抜くとどんなチップでもスムーズに抜くことが出来ます。
慣れると自然にクイッっと出来るのでそれほど難しいことではありません。
何度か刺さるとチップも馴染んでくるので投げれば投げるほど柔らかくなります。
硬いのは最初だけですのでお試しください